「最悪の青春時代を送る七つの方法」

とても久しぶりに自分の時間が持てたので、少し過去を振り返って反省点をシェアしたい。以前の記事とは少し毛色が異なるが、ぜひ公衆に共有すべき、価値ある失敗集だと思っている。
題して、「最悪の青春時代を送る七つの方法」。ご笑覧あれ。

 

1.ツイッターをやる


ツイッターは人を不幸にする。

第一に、フォロワー数の増減を意識させるシステムのため、自分の投稿内容の如何によってこれが増減する体験を繰り返すうち、
あたかも特定の行動をとると電気ショックを与えられ、別の行動を取るとエサを与えられるラットのような心理状態に追い込まれてしまう。

第二に、先方の所属がプロフに書いてあって、しかも自分の氏名所属を知っているような塩梅のアカウントに遠回しに悪口を囁かれるなどすると、
翌日から周囲が全員敵であるかような錯覚に陥ってしまう。逆に言えば、人の悪口を共有するのが趣味の人にとって、これほど好都合のSNSはない。

そもそもソーシャルメディアを使って君の人生を実況中継したり、意思決定を詳細に説明したりする必要はまったくない。君にとって重要な人は、そんなことをしなくても君を見てくれている。

 

2.政治的な事柄に関わる


政治的なことに熟練している人、つまり教授や政治家、運動家の人々は、歳を重ねているほどに、人生を賭けてそのイデオロギーに奉仕している。若い人の場合は、これからの全生涯をそのイデオロギーに捧げるべく、日夜その党派の思想を深め合い、士気を高めている。

彼らにとってイデオロギーは全人類が服従するべき「正義」であり、転向は彼らの過去の体験や蓄積の一切を否定することを意味する。

だから、議論で勝利したところでその人の考えを変えることはできないし、もとより言い負かすことは相当難しい(最悪の場合、いかに客観的な証拠でも”黙殺”されることがある)。

政治的な人にとって人生の目的とはイデオロギー勝利であって、その達成のためなら手段を選ばない。非合法の手段を選択した者だって、戦後の日本に限っても星の数ほどいる。そんな人々にとって、君に再々嫌がらせをしたり、悪評を振りまいたり、秘密や過去を探り、暴露したりすることの何が難しいというのだろう?

 

3.お金をケチる


安く外国に行ける、面白い人と会える、今見なければ一生見られないものが見られる……そういった場合にお金を惜しむのも、非常に勿体ない話だ。原則として、借金をしてでも行った方がいい。

人生において重要なものは何でも、一秒でも早く手に入れた方がいい。なぜなら、人が得たものを応用できるのは、人生の残りの時間だけだからだ。
60、70歳になってから素晴らしい発見をしても、むしろ、それを以て人生を既に何うとも出来ないことをもどかしく思うだけだろう。そんな後悔を思えば、年利15%のリボ払いなどあまりにも格安といわなければならない。

(目安としては、カードで払う額の倍額を返済するハメになってもよい、と思えた場合のみ借金をすることを勧めたい) 

 

4.努力の方向性を誤る


勉強でも仕事でも、効果が無い方法はどんなに強度を高めても効果が無い。

課題がはかどらない、仕事が進まない、そういう場合は「努力」の不足よりも、「環境」と「方法」を疑った方がよい。

特に日本では、学校でも会社でも事務処理や手続き、手書きの書類といった類いの雑事が多い。集中力のツボを若いうちから抑えておけば、人に数倍する成果を出すことができる。

 

5.「見下し型」の人と交際する


世間には少なからず、若者を「所詮ガキだから」と見下してかかり、「俺はオトナだから」と線を引きたがるタイプの人がいる。感覚的には教授や大学院生、その他インテリ風の人に多い。両親がこのタイプであることも少なくない。

若者を「かわいがってくれる」、「育ててくれる」大人や先輩と明確に異なるのは、「見下し型」の大人は若者に何も与えようとはしない。専門性や華麗な経歴で圧倒し、優越感に浸ることだけが目的なのだ。

事実として若者の能力や資質には限界があるのだが、だからといってこの種の人に圧迫されて精神力を空費すると、遠からずこの種の人の期待通り、何も持っていない哀れな若者になってしまう。

 

6.肥満する、不潔、野蛮な格好をする


大学でディスカッションなるものをしてみると、ある人の発言が吟味されるか否かは、その人の属性や印象でおおかた決まっており、発言内容はさほど重要ではないことが分かる。

その第一歩が容姿である。特に日本は世界で最も肥満に厳しい国といわれているし、女性の化粧も世界一熱心であるという。

そんな中で表題のような格好をしていれば、どんな場面でも君の価値は割安に評価されるだろうし、同じ能力を示しても容姿で勝る他人にチャンスを奪われるだろう。

韓国では就活の一環で美容整形をするという。最近は女性登用の動きが拡がっているが、昭和の昔と比べて格段にサービス業化した日本の産業構造を考えれば至極当然のことだ。

女性より魅力的になれとは言わないが、せめて差別の対象にならない程度の水準は満たすようにしたい。

 

7.重要でないことを重要だと錯覚する


大学で真剣な議論をしたり、人間関係上のトラブルに巻き込まれたりすると、たちまちその事だけが非常な重大事件に思え、他のことが考えられなくなる場合がある。

しかしながら、未だ若い君に関することや、大学の内部のことである限り、殆どのことはまったく重要ではない。こういう場面で前後を忘れて直情径行に動くと、勢い余って中学生のような幼稚な行動をとってしまう場合が多い。

そんなとき、周りの人間は既に我に返っていて、君の幼稚な行動をつぶさに観察し、噂話やツイッターのネタとして消費する準備をしているところだ。

 

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三鷹の大学を離れてちょうど一年ほどになるが、あれほど人生最高の時間を期待して、実際には人生最悪の時間を過ごした日々はなかった。

これからの若い人にはぜひ上のような失敗を回避し、自尊心と自負心とを大事にして、前へ前へと進んでもらいたい。