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Philosophy

「可能性のポリティクス」の社会活動論

Abstract 人は自己保存の欲求に従って行動する主体であり、ある財や行為が自らの生存可能性に与える影響を限定合理的に評価して絶えず行動を最適化している。生存可能性は効用そのものであり、それゆえ、個人が生存可能性の一部分を犠牲にして「支払い」を行…

「相対的信仰」の欺瞞とICUにおける学問の理不尽性

※極めてローカルな話題となりますことをお許しください つい先程まで、シンポジウム「宗教間対話による特別シンポジウム 生きる指針 Hidden Compass of Life」を聴講していた。 無神論者であるライアン・ワルド氏が欠席されたのが非常に残念であったが、質疑…

自由意思期待説ー創造論と実存主義哲学の統合

この頃、聖書とか神学とかに触れる機会に恵まれている。国際基督教大学という環境に占める部分が大きいのだが、かねてから創造論には十分な説得力がある(ただしその神が聖書の神であるかは留保する)と考えていたので、今までに考えた哲学についての見解と…

創造と忍耐について―「訓練」としての勉強必要論

この頃、哲学気取りの投稿が続いていて申し訳なく思う。経済学関連の記事を待望している読者はもう少し待ってほしい。ただいま、個人を生産要素として住居、衣料、食糧などを投入し労働を産出する企業として捉えなおす説をまとめており、目下図面の準備中で…

精神的欲求における合成・長期的期待の誤謬について

さて前回の記事では、すべての生命体は自己保存の原理に基づいて欲求するという前提が真であれば、人間に肉体とは全く別の精神(魂、心)という存在が発見できることを説明した。その上で、肉体的な満足を賢明に追求する倫理的な生を天然資源の消費にすぎない…

自己保存の原理から「精神」の存在まで、演繹の旅

先日Twitterにおいてあらかた書いてしまった感があるが、念のためブログにも書き留めておきたい。以前の考察によって、以下の前提を置くことで精神(=心、魂など)の存在を疏明し、その性質についていくつかの発見を得ることができた。 前提 自己保存の原理あ…

実存主義に対する共同体の意義、および「価値中立的」なリベラル社会が新自由主義に回収される原因について

うろ覚えだが、聖書にはこんな言葉がある。 あなた方は、神と富とに兼ね仕えることはできない。 両方ともに素晴らしい物に見えても、両者を同時に手に入れることができないという場合は多い。そうしたジレンマのひとつに、個人主義(Atomism)(的なリベラリズ…

無秩序に膨張する「暴力」概念に関する考察:ヨハン・ガルトゥング批判

序 本稿は、ヨハン・ガルトゥングの著による『構造的暴力と平和』、そこに収められている4つの論文の中でも「暴力・平和・平和研究」に的を絞って批判するものである。経済学の分野にも足を踏み入れたあと3つの論文――「帝国主義の構造理論」「冷戦・平和・開…

SGH(スーパーグローバルハイスクール)と高知西高校

この記事は2014年3月29日(土)のものを再掲載したものです。わずかに文法上の修正を加えています。 さて、我が母校高知西高校だが、今度のスーパーグローバルハイスクール事業に応募して、見事落選していたようだ。今日はその原因を分析してみたい。 そもそも…

人間の本質と勉強について

(高校生の時分に書いたものに体裁上の改稿を加えたものです) はじめに 「これで、万物はそういうふうに―自分と反対のものから生じることが、十分にわかったわけだね?[1]」 ソクラテスは、二千年もの昔に言い当てていたことだった。寒い冬が過ぎれば夏が顔を…