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Gender

同性婚の不可なるを説く―再生産を巡る報酬的秩序の観点から

Abstract 現在我が国においては、同性愛者であっても養子縁組によって婚姻と同等かそれ以上の実際的なメリットを享受することができる。それでもなお同性婚が要請される理由は、婚姻が単に経済的なメリットをもたらすに留まらず、当事者間に精神的な満足を与…

自由恋愛主義はジェンダー・ロールを強化する(改)―多様な供給と一様な需要

高齢者層ほどジェンダー・ロールをはじめとする伝統的価値観に親和的であり、若者ほどそうではない。この考えはよく普及している割には、その原因を問われる機会に乏しい。たしかに、30年ほど前の日本において高齢者・年配者と言えば「戦前生まれ」「昭和一…

「準性的サービス」とビルトイン・アファーマティブアクション

アファーマティブ・アクションという考え方があります。基本的に、社会における資源(人に効用を与える色々なもの)の分配は、自由競争に基づいた合意によって決定されます*1。しかし、特定の競争において、明らかに不利と考えられる属性の人々がいるとき、…

出生前診断を利用した「産み分け」の是認による男女平等実現の可能性

あらゆる社会思想は、論者の個人的背景と無縁ではあり得ません。かのジョン・メイナード・ケインズも In the long run we are all dead. (長期的には、我々は皆死んでしまう) と主張し、政府の財政出動による失業対策、経済の安定化を唱えましたが、一方で新…

「女性の社会進出」は「女性の幸福」ではない―職業分配から読み解く男女の幸福の源泉

日本を"ジェンダー平等後進国"として批判するとき、最もよく使われる根拠はWorld Economic Forumによる世界男女格差指数(Global Gender Gap Index)だろう。この指数は、以下の要素を勘案して算出されているという。 経済活動の参加機会 教育機会 政治的影響…

「生きづらさ」の問題および共同体からの排除の条件

ジェンダー系の勉強をしている友人と久しぶりに食事をともにしたので、一般的なジェンダー規範からの逸脱、また、それを公にしていることがいかなる不利益を及ぼし、かつそうした不利益をパレート改善*1的に回避するためにはどうすればよいかについて、少し…

データで見る:コンゴ民主共和国の女性

togetter.com 朝日新聞の三浦英之記者によると、コンゴ民主共和国、とりわけ東部は*「女性にとって世界最悪の場所」*だそうです。上記のウェブサイトに、その悲惨な現状が写真を交えて説明されています。顕著な事実として、 >米公衆衛生研究家が11年に発表…

自由恋愛社会はジェンダー・ロールを強化する

この記事には全面的に改稿された新しい版がありますので、こちらをご参照ください。 serve1another.net (以下アーカイブ) 最近考えたていたのが、なぜ高齢者はより保守的、つまり規範に対して適応的なのか、ということだった。例えば、NHKによる「父親の子育…

「マイノリティ」をどう扱うべきか―鉄棒から考える、平等と配慮と大浴場について―

鉄棒の時間 今日、名古屋大学高等教育センターが作成したこんなウェブサイトを読んだ。 大学教授がマイノリティへ配慮しつつ授業を行うためのハウツーが書かれている。 配慮が必要とされる理由は、マイノリティは差別されていて、常に不快感、あるいは疎外感…